「ワーホリではフラットシェアが当たり前。」
ニュージーランドへ来る前、私もそう思っていました。
実際、ワーホリで海外生活を始める人の多くはフラットシェアを選びます。家賃を抑えられるだけでなく、現地の人や他のワーホリ仲間と交流できるため、「まずはフラットシェアがおすすめ」と紹介されることがほとんどです。
もちろん、それは間違いではありません!
しかし、実際にニュージーランドで約3か月生活し、2軒のフラットシェアを経験した私は、「共同生活は自分には向いていない」とはっきり感じました。
現在はGranny Flat(グラニーフラット)で一人暮らしをしていますが、毎日が驚くほど快適です。
今回は、ワーホリ初心者の方やフラットシェアを検討している方へ向けて、実際に住んで感じたリアルな体験談をお話しします。
ワーホリでフラットシェアを選んだ理由

ニュージーランドは家賃が高く、一人暮らしは決して安くありません。
そのため、多くの人たちはフラットシェアを選択します。
私も生活費を抑えて貯金したかったので、「まずはフラットシェアから始めよう」と決めました。
最初は、
・家賃を節約できる
・家具付きですぐ住める
・英語を使う機会が増える
・友達ができそう
そんな期待ばかりでした。
実際、条件だけ見るとどちらの家もとても良い物件だったと思います。
それでも、私には合いませんでした。
1軒目|オーナーとの2人暮らしは想像以上に距離が近かった
最初に住んだのは、オーナーさんと私だけが住むアパートメントでした。
部屋はとても綺麗で、自分専用のバスルーム付き。
治安も良く、静かな環境。
設備だけ見れば、本当に理想的な物件でした。
オーナーさんも優しく、困ったことがあれば助けてくれる素敵な方でした。
ところが、生活を始めて数週間すると少しずつストレスを感じ始めます。
一番の理由は、距離感でした。共有スペースへ行くたびに、
「今日は仕事?」
「休みはどこへ行くの?」
「何時に帰る予定?」
という会話が自然と始まります。
もちろん世間話なので悪いことではありません。
ですが、一人で静かに過ごしたい日でも毎回話す空気があり、それが少しずつ負担になっていきました。
さらに休日の予定を話すと、「私も一緒に行こうかな。」とついて来てしまうこともありました。
海外で知り合いが少ないからこその優しさだったと思います。
でも私は、一人でカフェへ行ったり、買い物をしたり、自分だけの時間も大切にしたいタイプでした。
部屋でゆっくりしていてもノックされることがあり、「今は誰とも話したくないな」と思う日でも完全に一人になれる時間がありません。
住み始めてからは細かなハウスルールも次々と分かり、思っていたより自由が少ないと感じるようになりました。
キッチンカウンターに一つの汚れも許さないタイプの、神経質な人でした。
2軒目|5人家族との生活は毎日がにぎやかだった
環境を変えれば大丈夫かもしれない。
そう思い、次に住んだのは4人家族と1人のフラットメイトとのフラットシェアでした。
一軒家で、自分の部屋とバスルームは1階。
キッチンとリビングは2階にあります。
オーナーとの距離も近すぎず、「今回は快適に過ごせそう」と思っていました。
しかし、実際は違いました。
一番下のお子さんは小学校低学年。毎日元気いっぱいで、とてもにぎやかです。
さらに家族の集まりや、お子さんのお友達が遊びに来ることも多く、ほぼ毎週のように家の中は人でいっぱい。
決して悪いことではありません。
でも、静かな環境で過ごしたい私には少しつらい空間でした。
上の階からたくさんの話し声や笑い声が聞こえると、「今日は後でいいかな。」と思ってしまい、キッチンへ行く回数が減っていきました。
その結果、自炊もしなくなり、外食やテイクアウトが増えてしまいました。
節約のためにフラットシェアを選んだはずなのに、逆に食費が増えてしまったのです。
隣の部屋には20代のフラットメイトが住んでいました。
年齢が近かったことは安心材料でしたが、壁がかなり薄く、お互いの生活音や電話の声が聞こえる状態でした。
日本の家族や友人と電話をするときも、「聞こえているかな。」と気を遣ってしまいます。
海外生活では家族と電話する時間はとても大切です。
でも、その時間ですら周囲を気にしなければならないことがストレスでした。
洗面所も清潔ではありましたが、シンクがとても小さく、歯磨きや洗顔をするだけでも使いづらさを感じました。
こうした小さなストレスが毎日積み重なり、「家なのに全然リラックスできない」と思うようになりました。
フラットシェアで一番つらかったこと
振り返ってみると、一番つらかったのは設備ではありません。
私にとっては「常に誰かを気にして生活すること」でした。
・キッチンは空いているかな?
・シャワーは誰か使っていないかな?
・リビングに人はいるかな?
・今洗濯しても大丈夫かな?
・電話して迷惑じゃないかな?
こうしたことを毎日無意識に考えていました。
共同生活では、人の行動に合わせる場面が想像以上に多いと感じます。
もちろん、それが楽しい人もいます。
フラットメイトと仲良くなり、一緒に旅行へ行ったり、ご飯を食べたりする人もたくさんいます。
フラットシェアが悪いわけではありません。
ただ、私のように共同生活が向いていない人もいると思います!
日本での一人暮らし経験が大きかった
私は日本で数年間、一人暮らしをしていました。
起きる時間も、ご飯を作る時間も、お風呂も洗濯も全部自分のペース。
リゾートバイトでは実は共同生活は経験しています。
それが大丈夫だったので今回も平気だと思っていました。
しかし、無料で住まわせてもらっている寮での数ヶ月だけの共同生活とは違い、ここでは自分でお金を払い、長くて1年間住む家を探す必要がありました。
リゾバで我慢ができたことが、海外での共同生活に当てはまるとは限らないと実感しました。
「自分は共同生活が苦手だったんだ。」
それを知れたことも、ワーホリで得られた経験の一つでした。
思い切ってGranny Flatで一人暮らしを開始
悩んだ末に選んだのがGranny Flatでの一人暮らしでした。
もちろん、家賃はフラットシェアより高くなります。
それでも住み始めた初日から、「やっぱり私にはこれだ!」と強く思いました。
好きな時間に料理をする。
好きな時間に洗濯する。
誰にも気を遣わず電話をする。
休日は一日中部屋でゴロゴロする。
外から帰ってきても誰とも会わず、そのまま部屋でゆっくり過ごせる。
こんな当たり前のことが、私にとっては本当に幸せでした。
家は毎日帰る場所です。
慣れない海外生活の中で、家は安心できる心地いい場所であるべきだと私は思います。
だからこそ、安心して過ごせる環境はお金以上の価値があると実感しています。
ワーホリでも一人暮らしは意外と現実的
「ワーホリで一人暮らしなんて現実的じゃない。」
私も最初はそう思っていました。
ですが、仕事をしっかり確保し、お金の管理を意識すれば決して不可能ではありません。
私は安定した仕事を見つけ、時給を上げてもらうこともできたタイミングで一人暮らしを決意しました。
外食をいつもできるほど余裕のある家計ではありませんが、海外生活を楽しむ余裕は充分にあります。
もちろん節約だけを考えるなら、フラットシェアの方がお得です。
でも、生活のストレスが減り、自炊が増え、精神的にも安定するなら、その家賃差を払う価値は十分あると私は感じています。
ワーホリは1年しかない。だからこそ「我慢し続けない」ことも大切
ワーキングホリデーは、ずっと続く生活ではありません。
ニュージーランドの場合、多くの人にとって滞在期間はたった1年間です。
1年と聞くと長く感じますが、実際に生活を始めると驚くほどあっという間です。
仕事探しをして、生活に慣れて、気づけば数か月が過ぎてしまいます。
私自身も、「もう少し我慢すれば慣れるかもしれない」「せっかく契約したし、家賃も安いから頑張ろう」と思いながら過ごしていました。
でも、その時間は自分にとって決して心地よいものではありませんでした。
もちろん、すぐに引っ越すことが正解というわけではありません。
新しい環境では誰でも多少のストレスがありますし、慣れるまで時間が必要なこともあります。
それでも、「毎日家に帰るのが憂うつ」「常に気を遣って疲れてしまう」と感じる状態が続くのであれば、一度立ち止まって環境を見直してみることも大切だと思います。
ワーホリは、限られた時間の中で仕事をしたり、旅行をしたり、新しい経験をしたりと、やりたいことがたくさんあります。
だからこそ、「節約できるから」「みんながそうしているから」という理由だけで我慢し続けるのは、少しもったいないと私は感じました。
私は一人暮らしに切り替えたことで、家でしっかり休めるようになり、仕事にも前向きに取り組めるようになりました。
自炊をする余裕もできて、生活全体の満足度も大きく上がりました。
限られた1年間だからこそ、自分が何を大切にしたいのかを早めに考え、必要であれば思い切って行動することも、充実したワーホリ生活につながると実感しています。
まとめ|フラットシェアが合わないなら無理をしなくていい
ワーホリでは「フラットシェアが普通」という雰囲気があります。
でも、みんなに合う生活スタイルとは限りません。
私は2軒のフラットシェアを経験したからこそ、自分には一人暮らしが合っていると気づくことができました。
海外生活では、家は疲れを癒やす大切な場所です。
もし毎日家へ帰ることがストレスになっているなら、それは住環境を見直すサインかもしれません。
家賃だけで判断するのではなく、「自分がどんな環境なら心地よく暮らせるのか」という視点も大切にしてみてください。
ワーホリ生活は、住む場所が変わるだけで毎日の充実度が大きく変わります。
これからフラットシェアを探す方や、今まさに共同生活に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!


